志望理由書 小論文

小論文と志望理由書マニュアル

小論文と志望理由書の書き方

  
推薦入試やAO入試で受験に合格したいあなた!受験対策で重要なものは小論文と志望理由書です。教科の入試でないからといってその準備をしないようでは、合格にはたどり着けません。あなたの対策は十分でしょうか。

小論文テーマ「科学技術とあなたの生活」を考える

小論文頻出テーマに「科学技術とあなたの生活」というテーマがあります。課題文では、近年の目覚しい科学技術の進歩について述べながら、原子力や遺伝子操作など「長い時間後世に影響を与え続ける」テクノロジーについては、「長期的な予測をして、それを採用するかどうかを決めなければならない」と述べています。また、そうした高度な科学技術の利用方法についても、社会への利益のためではなく、むしろ経済の論理によって決定されている現代社会の実情と、その矛盾が指摘されています。

 あなたは、こうした課題文から出発して、課題文中では深く追求されていなかった「科学技術が社会にもたらす利点」について、自分なりの考察を行いましょう。「科学技術の必要性」という点に論点を絞り、具体例を挙げて説明することによって、読み手にも分かりやすい構成に仕上げることができます。

では、こうした自分なりの意見を、課題文の内容もしっかりと反映させながら、説得力のある結論へとまとめていくには、どうすればいいのでしょう。論旨展開についても詳しく見直しながら、検討してみましょう。

 まず、「原子力が、危険性を指摘されながらも、なお使用され続けているのはなぜか?」と疑問を提示しましょう。その疑問への答えとして、「原子力が、発電という利用方法によって社会にもたらしている利益」を具体的に挙げ、そこから「科学技術は、経済や環境、エネルギーなどの社会問題の解決のためになくてはならない」と主張することができます。

 

実は、この疑問は正論であり、社会の矛盾点を鋭く突いているものです。「原子力発電のメリット」は、どれも、電力会社がPRのために主張しているメリットであり、これを「正しい論理」として受け止め、その恩恵にあずかっているのが、日本社会の現状ですね。


課題文の読み込み

 しかし、これはまさに、「専門家たちが勝手に決めて一方的に押し付けている」という構図ではないでしょうか。たとえ、専門家が「正しい」と言っているとしても、「本当にそこに問題はないのか」と疑問を持ち、考えてみることが大切なのかもしれません。例えば、こうしたメリットは、あなたもよく熟知しているはずの、発電所事故の危険性や、膨大な費用と時間がかかる核廃棄物の処理問題、さらには、そうした核廃棄物は、核兵器を製造する材料にもなりえるといった事実と、はかりにかけて考える必要があるのではないでしょうか。こうしたメリットとデメリットをともに考慮した場合、果たしてどちらをより重く捉えるべきなのでしょうか。

 また、課題文から出発して、自分なりの視点から考察を進めた場合は、「では、課題文主張についてはどう考えるのか」という点についても、あなたなりの意見を述べることが求められます。 


科学技術のメリットとデメリットを考える

 課題文において、筆者は、科学技術によって引き起こされた問題を、大きく二つに分けて取り上げています。一つは科学の技術化までの時間が非常に短くなったことに起因する問題であり、もう一つは科学の原理や法則は一つであっても、技術化の方法が複数あることに起因する問題です。これら二つに起因する問題の具体例として、あなたは身近にどのようなことを思い浮かべますか? あなたが思い浮かべた具体例について、問題点を詳しく検証していくことで解決策を探っていくこともできるのではないでしょうか。

 そこで、「科学技術の利点」について考えたことを、まとめた課題文の内容と、再度照らし合わせてみてはどうでしょうか。例えば、挙げたメリットを、あなたの主張と照らし合わせることによって、そうしたメリットが、本当に長期的に社会に役立つメリットなのか、現在の自分たちの生活の豊かさや、一部の会社の利益ではなく、将来の社会にとってプラスとなる開発なのか、と考え直してみることができるでしょう。

課題文をただなぞるだけの「感想文」ではなく、独自の疑問点から「自分の意見」を提示した論文を書くことができるようになってください。結論についても、あなたなりの論点を提示できるよう、考察を深めてみてください。課題文は、そのための発想の手掛かりともなりますので、十分に参照する習慣をつけることが大切です。


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